猫ちゃんはいつ頃からシニア期に入るんだう?知っておいた方がいいよね?
そうだね!体の機能の低下や健康状態の変化が起こるため、注意が必要になるよ!
何か判断できる行動や見た目の変化があれば教えてよ!
おっけー!今回は猫がシニア期に入った時にみせる行動と外見の変化について紹介するね!
猫は家族として、長い時間を一緒に過ごします。
そして、猫ちゃんも同じように歳を重ね、シニア期に入ります。
猫の老化のサインを見逃さずに理解することは、猫が快適に暮らせる・長生きできるようにするためにとても重要です。
この記事では、猫がシニア期に入った時にみせる一般的な行動と外見の変化について紹介します。
⚫︎猫のシニア期について
出典 https://lidea.today/articles/003057
猫は一般的に7歳前後からシニア期に入ります。とても早いですよね!
人よりも早く成長する分、老化も早くからみられます。2歳以降は、人間の4倍のスピードで年をとっていくとされています。
ですが、健康状態や個体差によっては早い段階でシニアの兆候が現れることもあります。そのため、猫の年齢に加えて、健康状態や行動の変化を総合的に観察することが重要です。
猫ちゃんが元気に暮らせるように、老化が顕著になる前からの予習と予防を始めていきましょう!
⚫︎猫がシニア期に入った時にみせる行動
猫がシニア期入った時にみせる行動についてみていこう!
1、おもちゃで遊ばなくなる
猫がシニア期に入ると、遊びの欲求や能力が低下することがあります。
これは年齢による自然な変化であり、猫の体力や関節の柔軟性が低下することが原因です。
そのため、猫が以前よりもおもちゃで遊ばなくなることがよくあります。
2、睡眠時間の増加
猫は本来、短期間で頻繁に眠り、活動的な時間と休息の時間を交互に繰り返す動物です。猫の平均睡眠時間は14時間ほどと言われています。
一般的に、猫は日中に数回の短い睡眠期間を取り、夜間にも眠ることがあります。
しかし、シニア期に入ると、猫の睡眠時間が増え、昼夜を問わずより多く寝る傾向があります。
これは、猫の体力や活動性が低下するためです。
3、運動量の減少
猫がシニア期に入ると、運動量が減少することがよくあります。
以前は元気に駆け回っていた猫が、ゆっくりと移動するようになったり、高いところに登らなくなったりします。
4、粗相をするようになる
猫がシニア期に入ると、粗相をする(排尿や排便をトイレ以外の場所で行う)ことが見られる場合があります。
シニア期の猫は、膀胱や腎臓の問題、尿路感染症、便秘、炎症性腸疾患などの健康上の問題を抱えることがあります。
これらの疾患が猫の排泄行動に影響を与える可能性があります。
また、シニア期の猫は関節炎や筋力の低下などの関節の問題を抱えることがあります。
トイレまでの距離が遠くなると、トイレを利用することが困難になり、粗相の原因になる可能性があります。
5、グルーミングが減る
猫のシニア期に入ると、グルーミング(毛づくろい)の頻度や時間が減少することが見られる場合があります。
シニア期の猫は関節炎や筋力の低下などの関節の問題を抱えることがあります。これにより、グルーミングのための身体の柔軟性や動きに制約が生じて、グルーミングの頻度や範囲が減少する場合があります。
また、シニア期の猫は一般的に体力が低下し、疲労しやすくなります。グルーミングにはエネルギーが必要ですので、猫がグルーミングに割くエネルギーが減少することがあります。
さらに、猫の毛質にも変化が見られることがあります。毛が乾燥しやすくなり、皮膚や毛の健康状態が変化することでグルーミングの頻度が減る場合があります。
6、大きい声で鳴くようになる
シニア期の猫が大きい声で鳴くようになることがあります。
シニア期の猫は、年齢とともに聴力が低下することがありますので、自身の声がうまく聞こえず、自分の存在や周囲の注意を引くために、より大きな声で鳴く場合があります。
また、ストレス、不安、孤独感、痛み、または認知症の症状など、心理的な要因が大声での鳴き声に関与している可能性があります。
さらに要求を伝えるために、大声で鳴くことがあります。食事、トイレ、水の提供など、何かしらの欲求や不快感がある場合に声を上げることで、注意を引こうとする可能性があります。
7、爪研ぎをする頻度が減る
猫はシニア期に入ると爪研ぎをする頻度が減る事があります。
シニア期の猫は関節炎や筋力の低下などの関節の問題を抱えることがあります。
爪研ぎには一定の体力と関節の柔軟性が必要ですので、関節の問題がある場合、猫が爪研ぎを控えることがあります。
また、シニア期の猫は、爪研ぎの際に痛みや不快感を抱えることがあります。
爪の磨り減りや爪の変形、爪周囲の皮膚の問題などが原因となり、猫が爪研ぎを避ける可能性があります。
8、食欲の変化
猫のシニア期に入ると、食欲に変化が現れることがあります。
以前よりも食べる量が減少したり、食事のペースが遅くなったりすることがあります。
また、味覚や嗅覚の変化によって好みが変わることもあります。
9、水をよく飲むようになる
シニア期の猫が水をよく飲むようになることがあります。猫の平均的な飲水量は体重1kgあたり、およそ50mlとされています。
猫のシニア期になると、腎臓の機能が低下する傾向があり、腎臓は体内の余分な水分や老廃物を排泄するする役割を果たしています。
腎臓の機能低下により、猫はより多くの水分を必要とし、水をよく飲むようになります。
また、シニア期の猫は脱水症状になりやすくなるため、水分の摂取が重要です。水をよく飲むことで、猫は体内の水分バランスを維持しています。
10、耳が遠くなる
猫のシニア期に入ると、耳の聴力が低下することがよくあります。以前まで反応してくれていた、鈴の音などが聞こえずらくなって、反応しなくなることがあります。
呼びかけや音に対する感度が低下し、それによって反応が遅れることがあります。
11、反応の遅れ・動きが鈍くなる
シニア期の猫は身体的な変化が起こります
関節の炎症や筋力の低下、骨密度の減少などがあり、これらが呼びかけへの反応や動きに影響を与えることがあります。
また、猫には認知症や神経変化が起こることがあります。
これにより、情報の処理や判断力に問題が生じ、呼びかけへの反応や動きの鈍化が見られることがあります。
⚫︎猫がシニア期に入った時にみせる外見の変化
続いて、猫がシニア期に入った時にみせる外見の変化をみていこう!
1、毛並みの変化
猫の毛の質やコンディションもシニア期に変化することがあります。
毛のツヤが減り、乾燥した見た目になることがあります。
また、毛玉ができやすくなることもあります。
2、歯の変化
猫のシニア期に入ると、歯の変化が見られることがよくあります。
シニア期の猫は、歯垢と歯石が蓄積しやすくなります。これは、食事の残りや細菌が歯に付着し、固まって形成されるものです。歯垢や歯石は歯周病の主な原因となり、口臭や歯肉の炎症などの問題を引き起こすことがあります。
歯周病や他の歯の疾患によって、歯の根や周囲の組織が傷つき、歯が不安定になることがあります。
3、目の変化
猫がシニア期に入ると、眼の健康に変化が現れることがあります。
白内障や視力の低下が見られることがあります。猫が目をこすったり、光を避けるようになったりする場合は、早めに獣医師に診てもらう必要があります。
4、体重が徐々に増加・減少してくる
猫のシニア期において、体重の変動が見られることは一般的です。
シニア期の猫は筋肉量が減少しやすくなります。筋肉は基礎代謝を高める役割を果たしており、筋肉の減少によって基礎代謝が低下し、体重増加のリスクが高まります。
また、猫の代謝が低下する傾向があります。これは、エネルギー消費量が減少し、体重が増加しやすくなる要因となります。
さらに、運動量が減少することがあります。年齢や関節の問題、筋力の低下などが原因で、活動量が減少し、エネルギー消費が減るため体重が増えることがあります。
食欲が低下する場合には体重が減少し、食欲が増加する場合には体重が増加する可能性があります。
⚫︎まとめ
猫がシニア期に入ると、さまざまな行動と外見の変化が現れることがあります。
運動量の低下、食欲の変化、毛の変化、眼の変化、行動の変化などに注意を払い、健康状態を管理することが重要です。
定期的な健康チェックや必要なケアによって、猫が快適にシニア期を過ごせるようにサポートしましょう。
病気のサインについてはこちらの記事を参考にしてみてください。
猫の幸せな老後を迎えるお手伝いをしましょう。