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一人暮らしの家に遊びに来た友達が帰らない。なぜ長居する?心理と帰らせる方法。

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大学時代の友達が、久しぶりに遊びに来ることになった。

僕は一人暮らしをしている。

誰かを家に招くことは、そう多くない。

だから、友達が遊びに来るとなれば、それなりに楽しみだった。

仕事帰りにスーパーへ寄った。

ビールを買う。

お菓子も買う。

せっかくだから、ちょっといいおつまみも買っておこう。

家に帰って、部屋を片付ける。

テーブルの上に散らばっていたものを整理して、掃除機をかける。

冷蔵庫にはビールを冷やしておいた。

準備は万端だ。

明日は朝7時から仕事がある。

だから、あまり遅くまでは遊べない。

しかし、たまにはこういう時間もいいだろう。

仕事のことは、少しの間忘れて楽しもう。

そう思っていた。

やがて、インターホンが鳴った。

友達がやってきた。

「おお! 久しぶり!」

「久しぶりやな!」

僕たちは笑いながら部屋に入った。

ビールを開ける。

乾杯する。

大学時代の話で盛り上がった。

あの頃は、くだらないことばかりしていた。

今思えば、何がそんなに面白かったのかわからない。

それでも、当時の話になると自然に笑ってしまう。

懐かしい。

やっぱり、こういう時間はいいものだ。

さあ、小さな短いパーティーの始まりだ。

だからこそ楽しい。

僕は、そう思っていた。

このときは、まだ。

午後10時。

話は尽きない。

昔の友達の近況や、大学時代の思い出。

あの先生はどうしているのだろう。

あいつは結婚したらしい。

そんな話をしているうちに、あっという間に時間が過ぎていった。

午後11時。

僕は時計を見た。

そろそろ、いい時間だ。

明日は朝7時から仕事である。

そろそろ帰る頃だろう。

しかし、友達は帰らない。

まあ、久しぶりに会ったのだ。

もう少しくらい、いいだろう。

僕も楽しい。

まだ話したいことはある。

そう思って、ビールを一口飲んだ。

午後11時30分。

友達は帰らない。

むしろ、ますます元気になっている。

さっきから何かを熱弁している。

僕は適当に相づちを打った。

「ほんまになー!」

しかし、心の中では別のことを考えていた。

そろそろ帰らへんのか、こいつ。

午前0時。

日付が変わった。

友達は帰らない。

いや、なんでやねん。

もう今日やぞ。

僕は今日、朝7時から仕事なのだ。

今から寝たとしても、睡眠時間は十分とは言えない。

しかも、仕事が始まる7時まで寝ていられるわけではない。

起きて、身支度をして、家を出て、通勤しなければならない。

そんなことは、考えればわかるだろう。

しかし、目の前の男は楽しそうに笑っている。

なんで帰れへんねん、こいつ。

さっきまで、あんなに楽しかったのに。

今はもう、話の内容が頭に入ってこない。

友達が何かを話している。

僕は笑う。

「ははは!」

何がおもろいねん。帰れや。

しかし、口から出るのは陽気な相づちだけだった。

僕の口と心は、完全に別行動を始めていた。

このままではまずい。

何か手を打たなければならない。

しかし、面と向かって「帰れ」と言うのも気が引ける。

せっかく遊びに来てくれた友達だ。

楽しかった時間を、嫌な雰囲気で終わらせたくない。

そこで僕は、遠回しに帰宅を促すことにした。

まずは軽いジャブからだ。

「俺、明日7時から仕事やわ。だりーー」

どうだ。

完璧だろう。

明日7時から仕事。

つまり、早く寝なければならない。

だから、そろそろ帰ってほしい。

この短い一言に、僕の伝えたいことはすべて詰まっている。

友達は言った。

「うわ、だるいなー!」

そうだ。

だるいんだ。

わかってくれたか。

ありがとう。

だから帰れと言っている。

しかし、友達は帰らなかった。

それどころか、また大学時代の話を始めた。

なんでやねん。

お前、今の話を聞いていたのか。

明日7時から仕事だと言っただろう。

「だるいなー!」じゃない。

そのだるさを、今まさにお前が増幅させているのだ。

どうやら、一発目のジャブは効いていないらしい。

ならば、もう一発だ。

「俺さあ、最近22時には寝てるねん。めちゃ早ない?」

これならどうだ。

普段の就寝時刻を伝えたのだ。

現在、午前0時を過ぎている。

僕はいつも22時には寝ている。

つまり、すでに2時間以上も睡眠時間が削られている。

ここまで言えば、さすがに気づくだろう。

友達は驚いた。

「え、早っ! 健康的やな!」

……。

ありがとう。

褒めてくれて。

その健康的な生活を、今まさにお前が破壊しているのだが。

しかし、友達は帰らない。

何事もなかったかのように、また話し始めた。

僕は時計を見た。

午前0時15分。

友達を見る。

実に楽しそうだ。

お前は今、何時に寝る予定なんだ。

もしかして、朝までいるつもりなのか。

いや、そんなわけはない。

常識的に考えて、そんなことはないはずだ。

しかし、ここまでの行動を見る限り、僕の常識はこの男に通用していない。

だんだん腹が立ってきた。

もう一度、作戦を考える。

仕事の話も通じない。

就寝時間の話も通じない。

ならば、体調不良を訴えてみよう。

これなら、さすがに帰ってくれるはずだ。

「ちょっと気持ち悪いわ。飲みすぎたかな」

どうだ。

友達が気持ち悪いと言っているのだ。

普通なら、そろそろ帰ろうと思うだろう。

しかし、友達は言った。

「大丈夫? 水飲みや!」

そして、冷蔵庫から水を取り出してくれた。

「ほら、これ飲み」

ありがとう。

なんて優しいやつなんだ。

僕は水を飲んだ。

友達は再び腰を下ろした。

……。

いや、お前が飲むのは水じゃない。帰るための空気だ。

しかも、今度は僕の体調を心配して、様子を見ようとしている。

しまった。

帰らせるためについた体調不良の嘘が、帰らない理由になってしまった。

完全に作戦を間違えた。

こいつ、なんなんだ。

天然なのか。

それとも、すべて気づいたうえで、かましているのか。

僕は明日7時から仕事だと言った。

普段は22時に寝ているとも伝えた。

気持ち悪いとまで訴えた。

ここまでヒントを与えているのだ。

そろそろ答えにたどり着いてもいい頃ではないか。

正解は「帰宅」である。

しかし、この男は一向に正解を導き出さない。

もしかすると、すべて理解しているのかもしれない。

僕が帰ってほしがっていることも。

明日の仕事を心配していることも。

すでに眠たいことも。

そのうえで、あえて居座っているのだとしたら。

恐ろしい。

とんでもない男を家に招いてしまった。

僕は友達の顔を見た。

友達は笑っていた。

どっちの笑顔なんだ、それは。

純粋に楽しんでいる笑顔なのか。

それとも、僕の帰宅アピールをことごとくかわしている勝者の笑顔なのか。

もはや、僕には判断できなかった。

ただ一つ、確かなことがある。

こいつは、まだ帰る気がない。

こうなったら、仕方がない。

最終奥義を繰り出すことにした。

これまでの遠回しな表現とは違う。

今度こそ、はっきりと意思を伝えるのだ。

僕は友達の目を見た。

そして、少し大きな声で言った。

「もう、そろそろな! あれやな!」

決まった。

完璧だ。

これ以上ないほど、明確な意思表示である。

そろそろ。

あれ。

な。

日本語の持つ、あらゆる可能性を詰め込んだ一言だ。

これなら、どんな人間でも理解できるだろう。

しかし、友達はポカーンとしていた。

「……あれ?」

あれ?

あれ?じゃない。

僕が聞きたい。

お前は今、何を待っているんだ。

「もう、そろそろな! あれやな!」

ここまで言ったのだ。

普通ならわかるだろう。

そろそろ帰ろう。

そろそろお開きにしよう。

そろそろ明日に備えよう。

そういう意味に決まっているではないか。

しかし、この男は違った。

何のことかわからないという顔で、僕を見つめている。

……だめだ。

こいつには、日本語の行間という概念が存在しない。

僕はここまで、何発ものジャブを打ってきた。

明日は7時から仕事。

普段は22時に就寝。

飲みすぎて気持ちが悪い。

そして、最後の「そろそろ、あれやな」。

全弾命中したはずだった。

しかし、相手は無傷だった。

いや、そもそも僕は一発も殴っていなかったのかもしれない。

すべて遠回しな言葉だった。

僕の頭の中では、帰宅を促す明確なメッセージになっていた。

しかし、相手には一度も「帰ってほしい」と伝えていない。

……。

いや、待て。

なんで俺が反省せなあかんねん。

帰れ。

もう帰ってくれ。

午前1時。

もうだめだ。

こいつは帰らない。

僕の明日の仕事も、ある意味終わった。

いや、まだ始まってすらいないのだが。

すでに疲労困憊である。

明日の僕は、きっと寝不足で出勤することになるだろう。

その原因となった男は、目の前で楽しそうに笑っている。

お前は明日、ぐっすり眠れるんだろうな。

なんだか、腹が立ってきた。

いや、もうずっと腹が立っている。

時計を見るたびに、イライラが増していく。

友達の話が一区切りつくたびに、期待してしまう。

今度こそ帰るか。

そろそろ立ち上がるか。

しかし、友達は新しい話題を持ち出す。

お前の話には、最終回という概念がないのか。

もう十分だ。

大学時代の思い出は、今日だけで何年分も振り返った。

これ以上話していたら、大学に入学する前までさかのぼってしまいそうだ。

僕はただ、眠りたかった。

それだけなのだ。

午前2時。

友達は、ようやく帰っていった。

僕は玄関の扉を閉めた。

鍵をかける。

静寂が戻ってきた。

つい数時間前まで、あんなに楽しかったはずなのに。

今はもう、疲労感しか残っていない。

時計を見た。

午前2時。

今日の朝7時から仕事だ。

あと5時間で仕事が始まる。

もちろん、そこから身支度も通勤もしなければならない。

僕は深いため息をついた。

そして、心に固く誓った。

もう二度と、こいつを家に入れない。

友達を嫌いになったわけではない。

また遊ぶことだってあるだろう。

ただし、場所は外だ。

居酒屋でも、喫茶店でも、公園でもいい。

閉店時間のある場所に限る。

目次

なぜ人の家に遊びに来て、なかなか帰らない人がいるのか?

そもそも、なぜ人の家に遊びに来て、なかなか帰らない人がいるのだろう。

僕には理解できない。

人の家だぞ。

自分の家ではないのだ。

当然、家主には家主の生活がある。

仕事もあれば、睡眠もある。

翌日の予定だってあるだろう。

それなのに、なぜ帰ろうとしないのか。

考えてみると、いくつかの心理があるように思う。

① 楽しすぎて時間を忘れている

まず考えられるのが、単純に楽しいから帰りたくないという心理だ。

久しぶりに友達と会った。

昔話に花が咲く。

お酒も入っている。

話したいことが次から次へと出てくる。

気づけば、何時間も経っている。

その気持ちはわかる。

僕だって、楽しい時間がずっと続けばいいと思うことはある。

しかし、だからといって、本当にずっと続けていいわけではない。

楽しい時間にも終わりは必要なのだ。

しかも、問題なのは、楽しいと感じているのが自分だけになっている可能性があることだ。

最初は二人とも楽しかった。

しかし、時間が経つにつれて、一方は眠くなり、もう一方はまだ遊びたいと思っている。

そこで相手の様子に気づけるかどうか。

それが大切なのだと思う。

僕は途中から、ほとんど話を聞いていなかった。

笑顔で相づちを打ちながら、心の中では帰宅を願っていた。

友達は、そんなことには気づいていなかったのだろう。

いや、気づいてくれ。

② 相手も楽しんでいると思い込んでいる

これも大きな理由だと思う。

友達は笑っている。

話にも付き合ってくれる。

ビールも飲んでいる。

だから、相手もまだ楽しんでいると思ってしまう。

しかし、実際には違うこともある。

僕が笑っていたのは、楽しかったからだけではない。

気まずくしたくなかったからだ。

相手に嫌な思いをさせたくなかった。

せっかく遊びに来てくれたのだから、最後まで楽しく過ごしてほしかった。

だから、眠くても笑っていた。

帰ってほしくても、話に付き合っていた。

その結果、友達はますます帰らなくなった。

なんという悪循環だ。

僕の気遣いが、僕自身の睡眠時間を奪っていたのである。

ただ、これは僕にも反省すべきところがある。

本当に帰ってほしいなら、はっきり伝えるべきだった。

遠回しな表現だけで理解してもらおうとするのは、無理があったのかもしれない。

しかし、何度でも言いたい。

普通、明日7時から仕事と聞いたら、少しは気を遣わないか。

③ 帰ってほしいというサインに気づかない

世の中には、遠回しな表現が通じにくい人もいる。

「明日早いんだよね」

「最近、早寝してるんだ」

「ちょっと眠くなってきた」

こうした言葉を聞いても、帰宅を促されているとは思わない。

単なる世間話として受け取ってしまうのだ。

「明日早いんだよね」

「大変やな!」

「最近、早寝してるんだ」

「健康的やな!」

「ちょっと眠くなってきた」

「無理せんときや!」

全部、優しい。

優しいのだが、何かが違う。

僕が求めているのは、共感ではなく帰宅なのである。

もちろん、察することが苦手な人を一方的に責めるのも違うだろう。

言葉にしなければ伝わらないことはある。

だからこそ、相手が気づいてくれることだけに期待するのではなく、自分から明確に伝える必要がある。

④ 帰るタイミングがわからない

意外と多いのではないかと思うのが、帰るきっかけをつかめない人だ。

まだ話が続いている。

途中で帰ると言い出すのも悪い。

相手から「そろそろお開きにしよう」と言われるのを待っている。

そんな心理もあるのかもしれない。

しかし、家主も同じことを考えていたらどうなるだろう。

客は、家主が切り上げてくれるのを待っている。

家主は、客が帰ると言い出すのを待っている。

お互いが相手の行動を待ち続ける。

誰も帰らない。誰も帰らせない。

恐ろしい状況である。

だからこそ、どちらかが区切りをつけなければならない。

今回の場合は、僕が言えばよかったのだ。

「今日はこのへんにしよか!」

たったこれだけで済んだ話なのかもしれない。

⑤ 他人の時間に対する意識が薄い

少し厳しい言い方になるが、相手の時間をあまり考えていない人もいると思う。

自分は明日休み。

まだ眠くない。

もっと話したい。

だから、もう少し遊んでいたい。

しかし、相手も同じとは限らない。

明日仕事があるかもしれない。

早起きしなければならないかもしれない。

一人でゆっくり過ごしたいのかもしれない。

人には、それぞれの生活がある。

そのことを忘れてはいけないと思う。

特に一人暮らしの家は、単なる遊び場ではない。

そこは、その人が生活する場所なのだ。

寝る場所でもあり、休む場所でもある。

仕事で疲れた身体を回復させる場所でもある。

自分が楽しいからといって、相手の時間まで自由に使っていいわけではない。

⑥ 孤独感が強く、一人になるのが寂しい

もう一つ考えられるのが、孤独感だ。

誰かと一緒にいる時間が楽しくて仕方がない。

家に帰れば、また一人になる。

誰かと話していたい。

楽しい時間を終わらせたくない。

そんな寂しさから、つい長居してしまう人もいるのかもしれない。

その気持ちは、わからなくもない。

人間、誰しも寂しくなることはある。

誰かと一緒にいたい夜だってあるだろう。

しかし、だからといって、僕まで一緒に朝を迎える必要はない。

お前の孤独を埋めるために、僕の睡眠時間を削らないでほしい。

寂しいのはわかった。

だったら、また今度遊ぼう。

明日でも来週でもいい。

とりあえず、今日は帰ってくれ。

人の家には閉店時間がない

そもそも、人の家という場所にも問題があるのかもしれない。

居酒屋には営業時間がある。

カラオケには利用時間がある。

映画館だって、上映が終われば帰る。

しかし、人の家には閉店時間がない。

ラストオーダーもない。

蛍の光も流れない。

店員が「お時間です」と声をかけてくれることもない。

なぜなら、店員は僕だからだ。

そして、その僕が「帰れ」と言えないのである。

なんという欠陥システムだ。

友達にしてみれば、まだ話せる。

まだ飲める。

まだ遊べる。

だから帰る理由がないのかもしれない。

友達にとって、僕の家はフリータイムのカラオケみたいなものなのだろうか。

何時間いてもいい。

追加料金もかからない。

好きなだけ飲んで、好きなだけ喋れる。

いや、待て。

フリータイムのカラオケの方がまだいい。

あれにも終了時間はある。

朝5時になれば、店員が追い出してくれる。

しかし、僕の家にはそれすらない。

受付もなければ、延長料金もない。

退室を促すアナウンスも流れない。

しかも、酒とお菓子まで用意してある。

なんだ、この施設は。

友達からすれば、夢のような環境ではないか。

しかし、忘れないでほしい。

僕は施設ではない。人間だ。

そして、人間には睡眠が必要なのである。

営業時間がないからといって、無制限に営業しているわけではない。

僕にも生活がある。

睡眠時間がある。

明日の仕事がある。

そして何より、僕の家は、お前の家ではない。

なかなか帰らない友達を帰らせる方法

では、実際に友達がなかなか帰らない場合、どうすればいいのだろう。

今回の経験を踏まえて、いくつか対処法を考えてみたい。

① 事前に何時までと伝えておく

最も確実なのは、遊びに来る前に帰る時間を伝えておくことだと思う。

「明日仕事やから、今日は22時までな!」

これだけでいい。

実に簡単だ。

相手も予定を立てやすいし、こちらも安心して楽しめる。

そもそも、今回の僕は何をしていたのだろう。

明日7時から仕事だと伝えた。

普段22時には寝ているとも伝えた。

気持ち悪いとまで言った。

最終的には「あれやな!」という、もはや意味不明な言葉まで繰り出した。

最初から「22時までな!」と言えばよかっただけではないか。

何発もジャブを打つ必要なんてなかったのだ。

しかし、ひとつだけ言わせてほしい。

普通、そこまで言わなくても帰るだろ。

② 次の約束を持ち出す

もう一つ、効果的だと思うのが、次の予定を持ち出す方法だ。

「いやー、今日は楽しかったな! 次はどっか行こか!」

これである。

次の約束をすることで、今日の集まりに終わりの雰囲気をつくるのだ。

「せやな! 次は飲みに行こうや!」

「ええな! じゃあ今日はこのへんで!」

完璧である。

相手も嫌な気持ちにならない。

僕も気まずくならない。

お互い笑顔で解散できる。

ただし、今回の友達に通用するかはわからない。

「次はどっか行こか!」

「ええな! どこ行く?」

「まあ、それはまた決めよか!」

「そうやな! そういえば昔さ……」

いや、なんで次の話から、また昔の話に戻んねん。

もう終わりや。

今日は終わりやねん。

③ 片付けを始める

言葉で伝えるのが苦手なら、行動で示す方法もある。

空いた缶を片付ける。

お皿を下げる。

テーブルを拭く。

部屋を元の状態に戻していく。

そうすれば、相手も「そろそろ帰る時間かな」と気づいてくれるかもしれない。

ただし、これも相手による。

「手伝おか?」

などと言われたら、どうすればいいのだろう。

いや、ありがとう。

助かる。

しかし、違う。

僕が片付けたいのは、お皿だけではない。

この楽しい時間そのものを、そろそろ片付けたいのである。

④ 明日の予定を具体的に伝える

単に「明日仕事」と言うだけでは、伝わらないこともある。

だから、もっと具体的に伝える。

「明日6時には起きなあかんから、そろそろ寝るわ」

これなら、帰ってほしい理由が明確になる。

ただし、「大変やな!」で終わってしまう可能性もある。

その場合は、次の方法に進むしかない。

⑤ 最後は、はっきりと切り上げる

結局、これが一番大切なのだと思う。

「今日はこのへんにしよか!」

「明日早いから、そろそろお開きにしよう!」

相手に察してもらうのではなく、自分の意思を明確に伝える。

別に怒る必要はない。

冷たくする必要もない。

笑顔で伝えればいい。

友達だからこそ、遠慮しすぎる必要はないのだろう。

帰ってほしいと言うことは、相手を嫌っているという意味ではない。

今日の集まりを終わらせたいだけなのだ。

また遊べばいい。

また会えばいい。

楽しい時間を続けるためにも、終わらせることは必要なのだと思う。

帰らない友達と、帰れと言えない僕

今回のことを振り返ってみると、友達だけに問題があったわけではないのかもしれない。

僕にも、はっきり言えなかったという問題がある。

帰ってほしい。

でも、言えない。

気まずくなりたくない。

嫌なやつだと思われたくない。

せっかく遊びに来てくれたのだから、楽しんで帰ってほしい。

そんなことを考えているうちに、どんどん時間が過ぎていった。

友達は、帰るタイミングがわからない。

僕は、帰ってほしいと言えない。

この二人が同じ部屋にいたのだ。

そりゃ、終わらない。

ただ、だからといって、友達の長居をすべて許せるわけではない。

相手の家に遊びに行く以上、相手の生活を尊重することは大切だと思う。

自分が楽しいからといって、いつまでも居座っていいわけではない。

友達同士だからこそ、そこには気遣いが必要なのだ。

僕は、友達と過ごす時間が嫌いなわけではない。

むしろ、楽しかった。

ビールを飲んで、昔話をして、くだらないことで笑った。

あの時間は、確かに楽しかったのだ。

しかし、楽しい時間にも終わりはある。

そして、終わりがあるからこそ、また次が楽しみになるのではないだろうか。

次にこの友達と会うときは、外で会おうと思う。

居酒屋でもいい。

喫茶店でもいい。

カラオケでもいい。

どこでも構わない。

ただし、一つだけ条件がある。

閉店時間があること。

そして、もしまた僕の家に遊びに来たいと言われたら。

僕は笑顔で答えるだろう。

「また今度な!」

もちろん、その今度がいつになるのかは、僕にもわからない。

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