MENU

美容師が話しかけてくるのはなぜ?うざいと感じる心理と対処法。黙って切ってくれ。

当ページのリンクには広告が含まれています。

美容室が苦手だ。

別に髪を切られることが嫌いなわけではない。シャンプーも気持ちがいいし、髪がさっぱりするのは嬉しい。

ただ、一つだけ問題がある。

美容師が話しかけてくるのだ。

「今日はお休みですか?」

始まった。

僕は鏡に映る自分を見ながら答える。

「はい」

「このあと、どこか行かれるんですか?」

「いや、特には」

「じゃあ、お家でゆっくりですか?」

「そうですね」

「普段、お休みの日は何されてるんですか?」

……。

黙って切ってくれ。

僕は髪を切りに来たのだ。

休日の過ごし方を報告しに来たわけではない。

なぜ美容室の椅子に座った途端、僕の私生活について聞き取り調査が始まるのだろう。

しかも、こちらは会話を広げていない。

「はい」「そうですね」「特には」

必要最低限の返事をしている。

それなのに、質問が止まらない。

何という質問力だろう。

その熱意を、もう少し僕の前髪に向けていただきたい。

目次

美容師はなぜあんなに話しかけてくるのか

そもそも、美容師はなぜ客に話しかけるのだろう。

もちろん、髪型についての質問は必要だ。

「今日はどのくらい切りますか?」

「前髪はどうされますか?」

「耳は出しますか?」

これはわかる。

むしろ、しっかり確認してほしい。

しかし、そこから突然、話題が僕の休日へと移動する。

「お仕事は何をされているんですか?」

なぜだ。

今、仕事は関係ないだろう。

「お休みの日は何をされているんですか?」

それを知ってどうするのだ。

「最近どこか行かれました?」

どこにも行っていなかったら、どうするつもりなのだ。

僕は美容室に来ている。

旅行代理店に来たわけではない。

美容師が話しかける理由には、いくつか考えられるものがある。

客を退屈させないため。

緊張をほぐすため。

親しみやすい雰囲気をつくるため。

会話から好みや生活習慣を知り、髪型の提案につなげるため。

あるいは、また来てもらうために関係を築こうとしているのかもしれない。

どれも理解はできる。

ただ、一つだけ忘れていないだろうか。

客が会話を望んでいるとは限らない。

僕は退屈していない。

緊張もしていない。

親しみやすい雰囲気も、特に求めていない。

ただ座って、髪を切ってもらいたいだけなのだ。

そろそろ察してくれないだろうか

特に困るのが、異常なほど話しかけてくる美容師である。

こちらが短く答えても、次の質問が飛んでくる。

「今日はお休みですか?」

「はい」

「お仕事は土日休みなんですか?」

「いや、不定期ですね」

「そうなんですね! じゃあ、平日もお休みがあるんですか?」

「はい」

「平日のお休みって、どこか出かけたりします?」

「いや、あんまり」

「お家で過ごすことが多いんですね!」

「そうですね」

……。

察しろ。

僕は会話のキャッチボールを楽しんでいるのではない。

飛んできたボールを、仕方なく返しているだけなのだ。

それなのに、次から次へと投げてくる。

何という投球数だろう。

肩は大丈夫なのか。

こちらは一度もボールを要求していない。

グローブすら持っていない。

それでも投げてくる。

しかも、美容師はハサミまで持っている。

忙しい人だ。

もちろん、短い返事だけで「話しかけないでほしい」と伝わるとは限らない。

単に口数が少ない人だと思われている可能性もある。

沈黙を気まずいと感じ、むしろ積極的に話題を提供してくれているのかもしれない。

善意なのだろう。

わかる。

わかるのだが。

その善意によって、僕の静かな時間が失われている。

会話が苦手なのではない。必要性を感じないのだ

ここは誤解しないでいただきたい。

僕は別に、会話ができないわけではない。

質問されれば答える。

話題によっては、普通に会話もする。

相手が笑えば、こちらも笑うことがある。

しかし、それは会話を楽しんでいる証拠ではない。

単に、話しかけられたから答えているだけなのだ。

会話ができることと、会話をしたいことは別である。

この違いは、意外と見落とされている気がする。

たとえば、電車で隣に座った人から話しかけられたとしよう。

失礼にならないよう、普通に返事をするかもしれない。

しかし、だからといって、その人と目的地まで話し続けたいわけではない。

美容室も同じだ。

僕は美容師を嫌っているわけではない。

感じの悪い人だと思っているわけでもない。

むしろ、丁寧に接客してくれていることは理解している。

ただ、話したくない。

それだけなのだ。

「人見知りなんですか?」

違う。

「コミュニケーションが苦手なんですか?」

そういう問題ではない。

僕は今、髪を切っているのである。

この時間に雑談が必要だとは思わない。

それ以上でも、それ以下でもない。

美容室の会話には逃げ場がない

美容師との会話が疲れる理由の一つに、逃げ場のなさがあると思う。

普通の雑談なら、適当なところで切り上げられる。

「じゃあ、そろそろ」

「また今度」

そんな言葉で終わらせることができる。

しかし、美容室ではそうはいかない。

髪を切っている途中で、

「すみません、会話が長いので帰ります」

とは言えない。

言えたとしても、困る。

右側だけ短くなった頭で帰ることになる。

僕は会話から逃げたいのであって、髪型を左右非対称にしたいわけではない。

しかも、美容室には鏡がある。

目の前には自分の顔。

背後には美容師。

そして、鏡越しに会話が始まる。

「休日は何されているんですか?」

僕は鏡に映った自分を見ながら考える。

なぜ僕は、自分の顔を見つめながら、他人に休日を説明しているのだろう。

何とも奇妙な時間である。

さらに、髪を切っている最中は頭を動かしにくい。

相づちを打とうにも、大きくうなずけない。

「そうですね」と答えながら、首を固定する。

まるで取り調べを受けているようだ。

ただし、刑事ではない。

美容師である。

僕の背後で、ハサミが動いている。

美容師との会話を楽しみにしている人はいるのか

ここで、逆に問いたい。

美容師と話すことを楽しみにしている人は、どれくらいいるのだろうか。

いや、いるのだろう。

担当の美容師と仲良くなり、近況報告を楽しみにしている人もいるはずだ。

恋愛相談をする人もいるかもしれない。

仕事の愚痴を聞いてもらう人もいるだろう。

それはそれで、素敵な関係だと思う。

ただ、僕にはどうにも理解できない。

髪を切りに来たのだ。

なぜ仕事や休日について情報交換しなければならないのか。

そもそも、美容師は毎日何人もの客を相手にしている。

そのたびに、

「今日はお休みですか?」

「このあと何されるんですか?」

「最近どこか行かれました?」

と質問しているのだろうか。

だとしたら、大変ではないか。

一日に何人分の休日を把握するのだろう。

そんなに他人の予定が気になるものなのか。

もしかすると、美容師自身も本当は疲れているのではないか。

もちろん、会話が好きな美容師もいるだろう。

お客さんとの交流が仕事の楽しみになっている人もいるはずだ。

しかし、全員がそうとは限らない。

接客だから話しかける。

客は失礼にならないように答える。

美容師は返事があったから、また話しかける。

客はまた答える。

そうして、会話が続いていく。

もしかすると、お互いに望んでいない会話が成立している場合もあるのではないか。

だったら、もう黙っていよう。

僕も黙る。

美容師も黙る。

何の問題もない。

むしろ、お互い楽になる可能性がある。

沈黙とは、そんなに恐ろしいものなのだろうか。

そもそも、髪を切ることに集中してほしい

そして、僕にはもう一つ疑問がある。

美容師は、会話をしながら髪を切っていて、本当に集中できるのだろうか。

いや、できるのだろう。

プロなのだから。

熟練した美容師なら、雑談をしながらでも正確に髪を切れるはずだ。

それは理解している。

ただ、僕としては、そんな能力を披露してもらう必要はない。

ハサミを持っている。

人の頭を扱っている。

数センチの違いで、仕上がりが変わる仕事をしている。

それなのに、

「最近どこか旅行に行かれました?」

旅行のことはいい。今は僕の後頭部に集中してくれ。

僕がどこへ旅行に行ったかより、今どこを切っているのかを考えてほしい。

もちろん、会話をすることで仕事の精度が落ちると決めつけるつもりはない。

むしろ、会話をしながら手を動かせることも技術の一つなのだろう。

しかし、僕は静かに髪を切ってもらいたい。

無言で、真剣に、黙々と。

鏡越しに美容師が集中している姿を見たら、僕は安心する。

「この人、全然しゃべらないな」

ではない。

「この人、仕事してるな」

と思うのだ。

できれば、意識の100%を僕の髪に向けていただきたい。

休日の予定は、僕が自分で管理する。

美容師に把握してもらう必要はない。

会話は本当にサービスなのだろうか

接客業では、会話が大切だと考えられることがある。

笑顔で挨拶する。

相手に関心を示す。

場を和ませる。

客との距離を縮める。

それ自体は悪いことではない。

ただ、接客の目的は、客を満足させることではないだろうか。

だとすれば、会話を望んでいない客に話しかけ続けることは、本当に良い接客なのだろうか。

たとえば、静かなホテルを好む人がいる。

一人で食事を楽しみたい人もいる。

タクシーの運転手と雑談したくない人だっている。

それなのに、美容室では会話することが当然のようになっている。

なぜだろう。

僕は別に、美容師に無愛想でいてほしいわけではない。

挨拶はしてほしい。

髪型については相談したい。

必要なことは確認してほしい。

ただ、それ以外の会話はいらない。

沈黙は接客の失敗ではない。

僕にとっては、理想の接客なのだ。

もちろん、何も言わずに座っているだけでは、こちらの希望が伝わらないこともある。

だから、美容師だけに察することを求めるのも難しい。

それはわかっている。

しかし、会話を広げようとしていない客に対して、少しだけ様子を見てくれてもいいのではないか。

話しかける技術と同じくらい、話しかけない技術も大切だと思う。

美容師に話しかけられたくないときの対処法

では、実際に美容師との会話を減らすには、どうすればいいのだろう。

調べたり考えたりすると、いくつか方法がある。

① 予約時に静かに過ごしたいと伝える

一番わかりやすいのは、予約の段階で希望を伝えることだ。

予約フォームに備考欄があるなら、

「施術中は静かに過ごしたいので、髪型に関する確認以外の会話は控えていただけると嬉しいです」

と書いておく。

これなら、美容師も対応しやすい。

② カウンセリングシートを活用する

美容室によっては、接客中の過ごし方を選べる場合がある。

「会話を楽しみたい」

「静かに過ごしたい」

そんな項目があれば、迷わず後者を選ぼう。

僕としては、すべての美容室に導入していただきたい。

むしろ、最初に聞いてほしい。

「本日の会話量はいかがいたしましょうか?」

「ゼロでお願いします」

これで解決である。

③ 最初に一言伝える

予約時に伝えられなかった場合は、施術前にお願いする方法もある。

「今日は静かに過ごしたいので、必要なこと以外は会話なしで大丈夫です」

この一言で、余計な雑談を減らせる可能性がある。

相手を責める必要もない。

ただ、自分の希望を伝えるだけだ。

④ 本や雑誌を読む

施術中に本や雑誌を読むのも、会話を控えたいというサインにはなる。

ただし、必ず伝わるとは限らない。

本を読んでいたら、

「何を読まれているんですか?」

と聞かれる可能性もある。

……。

今、それを読もうとしているのだ。

⑤ 返事を短くして、会話を広げない

「はい」

「そうですね」

「特にないです」

こうした短い返事で、こちらから話題を増やさない方法もある。

ただ、これは僕が普段からやっていることである。

そして、効果がない場合もある。

質問の数が増えるだけのこともある。

もはや、尋問である。

⑥ 担当美容師や美容室を変える

どうしても会話の相性が合わないなら、別の美容師を探すのも一つの方法だ。

静かな接客をしてくれる人は、きっといる。

技術だけでなく、過ごしやすさも美容室選びの大切な条件なのだ。

……。

なるほど。

予約時に伝えればいいのか。

カウンセリングシートに書けばいいのか。

最初にお願いすればいいのか。

本を読めばいいのか。

担当を変えればいいのか。

しかし、待ってほしい。

僕はただ髪を切りたいだけなのだ。

なぜ会話をしないために、ここまで準備しなければならないのだろう。

何なら、予約の段階から会話を避けるための作戦を立てている。

美容室とは、そんな覚悟を決めて行く場所だっただろうか。

美容師の口コミに「無口」という評価がほしい

美容室を探していると、さまざまな口コミが目に入る。

「カットが上手でした」

「丁寧に対応していただきました」

「理想の髪型になりました」

「お店の雰囲気が良かったです」

どれも参考になる。

しかし、僕が本当に知りたいことは書かれていない。

この美容師は、どれくらい話しかけてくるのか。

それを知りたいのだ。

技術★★★★★

接客★★★★★

雰囲気★★★★★

なるほど。

しかし、もう一つ必要ではないか。

無口★★★★★

これである。

「必要なこと以外、一言も話しかけられませんでした。最高です」

そんな口コミがあったら、僕は迷わず予約する。

「終始、無言で施術していただきました」

素晴らしい。

「こちらから話しかけない限り、雑談はありませんでした」

完璧だ。

「美容師さんが非常に無口でした」

ありがとうございます。

僕にとっては、最高の褒め言葉である。

逆に、

「会話が弾んで、あっという間の一時間でした!」

という口コミを見たら、少し警戒してしまう。

もちろん、その人にとっては良い体験だったのだろう。

ただ、僕はその一時間を静かに過ごしたい。

同じ接客でも、人によって評価は変わる。

だからこそ、会話量がわかる口コミがあれば便利だと思う。

僕はもう、技術なんてどうでもいい

美容師を選ぶとき、何を重視するだろうか。

カットの技術。

センス。

経験年数。

得意な髪型。

僕も以前は、そんなことを気にしていたかもしれない。

しかし、今は違う。

もう、技術なんてどうでもいい。

もちろん、まともに髪を切ってもらえることが前提ではある。

ただ、そこから先は、もう何も求めない。

無口。

それだけが希望だ。

美容師のプロフィールには、さまざまな自己紹介が書かれている。

「美容師歴15年」

「ショートカットが得意です」

「骨格に合わせた似合わせカットを提案します」

「お客様一人ひとりに寄り添った接客を心がけています」

違う。

僕が知りたいのは、そこではない。

「無口歴15年」

これを書いてくれ。

「施術中の私語、一切なし」

最高ではないか。

「必要な確認以外は話しかけません」

ぜひお願いしたい。

「沈黙を大切にしています」

もう、この人に決めよう。

指名料が必要なら払おう。

ただし、指名した理由は聞かないでいただきたい。

「どうして僕を指名してくださったんですか?」

そういうところだぞ。

誰か「無口美容室」をつくってくれ

ここまで考えて、一つの結論にたどり着いた。

もう、専用の美容室をつくればいいのではないか。

その名も、

「無口美容室」

無口な美容師だけを集めた美容室である。

店のコンセプトは、いたってシンプル。

必要なこと以外、話さない。

入店する。

「いらっしゃいませ」

席に案内される。

「今日はどうされますか?」

「いつもどおりで」

「わかりました」

以上。

あとは黙々と髪を切る。

休日の予定は聞かれない。

仕事も聞かれない。

最近ハマっていることも聞かれない。

旅行の予定も聞かれない。

鏡越しに目が合っても、会話は始まらない。

何という快適な空間だろう。

美容師も無理に話題を探さなくていい。

客も気を使って返事をしなくていい。

お互いに、ただ目の前のことに集中できる。

美容師は髪を切る。

客は髪を切られる。

これ以上、何が必要なのだろう。

店内に流れるのは、控えめな音楽とハサミの音だけ。

「最近どうですか?」

そんな質問は飛んでこない。

そもそも、最近どうなのかは僕自身が一番よく知っている。

美容師に報告する必要はない。

この店なら、僕は心からリラックスできると思う。

最後に、架空の広告を考えてみた。


無口美容室

沈黙こそが、最高のおもてなし。

当店では、髪型に関する必要最低限の会話しか行いません。

お客様の休日、職業、趣味、恋愛事情には一切興味を示しません。

美容師も無口です。

お客様も、無理に話す必要はありません。

会話が苦手な方も、会話ができるけれど話したくない方も、どうぞ安心してお越しください。

あなたの髪には関心があります。

あなたの休日には関心がありません。


どうだろう。

僕は間違いなく通う。

多少遠くても構わない。

少し料金が高くてもいい。

それほどまでに、僕は静かな美容室を求めている。

ただ、一つだけ問題がある。

無口な美容師を集めて、理想の美容室を開業したとしよう。

開店初日。

最初のお客さんがやってくる。

美容師は必要な確認だけを済ませ、黙々と髪を切り始める。

完璧だ。

これこそ、僕が求めていた美容室である。

すると、お客さんが口を開いた。

「美容師さんって、お休みの日は何されてるんですか?」

……。

今度は客が話しかけてきた。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次