なかなか人のことを褒めてあげることができなくて、、
他人を褒めることのできない人が成功することはないよ!
そうだよね、、なんで褒めることができないんだろう??
今回は褒めることができない、苦手な人の心理!褒め上手になる方法とメリット・大切さ!について紹介するね!
人間関係は、私たちの生活において不可欠な要素です。
コミュニケーションが円滑で、良好な関係が築かれることで、仕事や日常生活がより豊かなものになります。
しかし、中には他人を褒めることが苦手で、口にすることが難しいと感じる人もいます。
あなたの周りにも褒めることができない人がいないでしょうか?
この記事では、褒めることが苦手な人々の心理について解説します。
なぜ褒めることが難しいのか、その裏に潜む心理的な要因に迫りながら、褒め上手になるための。具体的な方法を紹介していきます。
また、褒めることのメリットにも触れ、褒める習慣が持つ力と重要性も解説します。
褒めることの力を最大限に引き出し、豊かな人間関係の構築に一歩踏み出してみましょう!
褒めることができない・苦手な人の心理
まずは、なぜ褒めることができないのかを理解しよう!
褒める効果を誤解している
皆さんは、褒めようとした時に躊躇して『これを伝えて本当に相手は喜ぶだろうか?』と考えて言葉を飲み込んだことはないでしょうか?
コーネル大学のバネッサ教授は、『褒める人』と『褒められる人』を調査したところ、
『褒めた人』は相手が喜んでくれない、相手が居心地が悪くなる、と考えることがわかりました。
さらに、他の実験では『友人に褒める言葉を書いて、それを友人へ送る』ように促したところ、実際に送ったのは全体の50%にすぎなかったそうです。
『褒めることは良いことだ』と考えられがちなので、すぐに行動に移せそうですが、実はそうでもないのです。
私たちは、相手を褒める際に相手が喜ぶ効果を低く見積り『相手に嫌な思いをさせてしまう』と予測してしまう傾向を持っています。
しかし、実際にはその予測よりも相手が喜んでくれることが多いのです。
『褒める効果を低く見積もってしまう』というバイアス自覚し、『相手は自分が思っているよりも喜んでくれるはずだ』と考えてみましょう!
褒めることの成功確率はあなたの予測よりも高いはずです。
高い評価基準を持っている
『褒めたいとは思っているんだけど、褒めるところが見つからないだよな…』という人はこのケースにあたります。
何か客観的に結果が出た時だけ褒めようと考えているということです。
これでは、褒める機会は少なくなります。
褒める=『相手や相手の行動を認める』ことです。
そうすると、結果以外にも認める対象が見えてきます。
相手を認める対象としては、以下の3つがあります。
- 結果
- 行動
- 存在
①結果
1つ目の結果は、実行している人も多いはずです。
例えは、目標数字を達成した、大型の案件を受注した、こういう場合に『その成果を認める言葉を伝える』ということです。
②行動
2つ目の行動を認めるについてですが、これはいわゆるプロセスについても認めるということです。
例えば、スケジュール通りにプロジェクトが進行している、先月できていなかったことができるようになった、こうした『行動の改善や成長』について認める言葉を伝えていきましょう!
認める言葉は大げさに褒めたり、相手に響く最高の一言を言う必要はありません。
思ったことや事実をそのまま伝えるだけで良いのです。
あなたが思っていないことや、感じていないことを無理に伝える必要はありません。
ただ行動を認めることは、結果を認めるよりも難易度が高いです。
日々のコミュニケーションにおいて、メンバーの強みが発揮された行動、以前からの変化にアンテナを立てていないとキャッチできないことがあります。
③存在
最後の3つ目は、存在を認めるです。
これは、一般的な褒めるとはイメージが異なるかもしれません。
例えば、日常において挨拶をする、疲れている時に労いの言葉をかける、こういった行動が存在を認めることになります。
メンバーが『チームは自分の居場所だ』と感じられるような働きかけです。
このように、対象を行動・存在まで範囲を広げることで相手を認める言葉を伝える機会は増えていきます。
褒める機会が無いという方はぜひ実践してみてください!
褒めることが上下関係を生むと考えている
褒めることが相手の機嫌を取る、媚びるというイメージがあるあと『自分の立場が下になる』というふうに考えてしまいます。
また、反対に褒めることは評価すること、自分が偉い人を気取って相手を品定めをして、結果を伝えるようなイメージがあると、自分の立場が上になってしまうと感じてしまいます。
特に年上の人や上司、目上の人を褒めることは難しさはあると感じます。
確かに、こうした意味付けを持っていると褒めることを躊躇してしまうものです。
まず自分が褒めることに、どういう意味付けを持っているのかを考えてみてください。
自分が無意識に行なっている、こうした解釈を自覚することが対応していく第一歩となります。
褒めることが上下関係に繋がっていると考えてしまう方は、一旦褒めるという考え方を捨てて『相手や相手の行動を認める』という考えを持ってみましょう!
相手の結果・行動・存在について、ポジティブな言葉を伝えるのは、上下関係を作ることではありません。
あなたが気づいた、相手の成長や変化について素直に口に出して、伝えてみてください。
もし、相手の受け取り方に不安があれば、伝えた相手や周囲からフィードバッグをもらうことが改善につながっていきます。
⚫︎褒めることのメリット、大切さ
褒めることはとてもメリットがあるんだ!
人は褒められると伸びる『ピグマリオン効果』
ピグマリオン効果は、アメリカの教育心理学者ローゼンタールによって提唱された心理学の概念です。
ローゼンタールが行った実験では、教師が特定の生徒に期待を寄せるかどうかが、その生徒の学業成績に顕著な影響を与えることが示されました。
教師が期待をかけた生徒は、期待されていない生徒と比較して学力的な成長が顕著であるという傾向が浮き彫りになりました。
この効果は子育てや教育の分野だけでなく、企業における人材育成にも適用され、従業員のパフォーマンス向上や企業の業績向上に寄与すると認識されています。
ピグマリオン効果は、「他者の期待に無意識的に応えようとし、それがパフォーマンス向上に繋がる」という原則を体現しており、褒めることが持続的な利益をもたらす代表的な事例と言えるでしょう。
褒める側も気持ちが安定する
人から褒められると、脳内でやる気を高めるドーパミンや幸福感をもたらすセロトニンが活発になります。
これにより、前頭前野の右側のやる気に関与する部分など、脳の広い領域が活発になることがわかっています。
働き盛りの40~50代の世代は、褒められるよりもむしろ褒める機会が多いかもしれません。
しかし、人を褒めることも同様に脳を活性化させる効果があります。
相手をよく観察し、その良いところを見つけるために興味を持つことで、常に良い面を見つけようとする姿勢は、脳を活発にさせる効果があるということがわかっています。
いつもよりいい面を見つけようと相手を観察するために、前頭前野を含めた脳の領域を活発になります。
これにより気持ちが安定し、相手に対する信頼感が増すなど、感情面でもポジティブな変化をもたらしてくれます、
円滑な人間関係が構築される
褒めることは、信頼関係を築く上で効果的な手段です。
相手の成功や良い行動に対して賞賛の言葉をかけることで、お互いの絆が深まり、より良好な関係が構築されます。
成果や目標達成に対する褒め言葉は、相手に「上司は私の努力を認めてくれている」「自分の成果が見てもらえている」という安心感と共に、相互の信頼を築く一環となります。
自身の努力や成果が十分に認められないと感じれば、「上司は私を理解してくれていないのではないか」「もっと頑張らないと評価されないのだろうか」といった心の中の疑念が芽生えるでしょう。
このような感情が積み重なると、信頼関係に影響を及ぼす可能性が高まります。
従って、お互いの成功や成果を共有し合い、積極的に褒めることは、職場環境を良好に保つために不可欠です。
褒めることで相手のモチベーション向上や自己肯定感の向上にも繋がり、協力関係を一層強化できるでしょう。
⚫︎褒め上手になる方法
褒め上手になる方法を紹介するね!実践してみよう!
まずは関係性を作ってください。褒めるタイミングというのも重要になってきますが、ここを履き違えて褒めてしまう人がいます。それでは逆効果になってしまいます。
例えば、初対面なのにも関わらず、『かわいいね』『綺麗だね』などと上部だけの褒め方をしていても、逆効果になってしまいます。
初対面でそれを言われても、関係性が築けていない相手だと褒めることが純粋に透き通っていきません。
『褒める』ためには『褒めれる』土台が必要だということです。
まずは相手の話をよく聞き、共通点を見つけましょう!
聞く✖️共通点で相手の味方であることをまず知らせてあげる必要があるのです。
その関係性が作れたら、その後に褒めるようにしましょう!
関係性をできてくれば、褒めるポイントをしっかりと褒めてあげることが大切です。
ただ褒めればいいワケではありません。褒めポイントを理解することが重要となってきます
ここで使えるテクニックが、マジック質問です。全部で3つあります。
①Q:好きなことは? ②Q:継続していることは? ③大切にしているものは?
この3つのことを聞くだけで、その人の人間性や価値観を知ることができます。
例えば、部下が仕事で成果を上げた時に『よく頑張った』『偉い』、そう褒めてあげたとします。
間違ってはいませんが、実はこれでは足りていません。
部下からすると『皆さんが協力してくれたおかげです…』、そういう逃げ方ができてしまいます。
その逃げ道をなくすほど、深く褒めてあげることが重要です。
現在の結果だけ注目して褒めるのではなく、過去、未来を含めて褒めてあげることが大切です。
例えば、部下が成果を上げた場合、『〇〇さんは昔から頑張り屋で、仕事に関してよく取り組んでいた。これからも〇〇さんなら大丈夫だろう!期待しているよ!』
こう褒めてあげるのです。部下は『ありがとうございます!』と逃げ道のない感謝で答えてくれるでしょう!
自分自身を褒めることは、前向きな考え方を身につける手段の一つで、周りの人のことも褒められるようになります。
些細なことでも、自分に対して褒めることで、そのポジティブさが周りにも影響を与えます。
この「褒めの変換」が上手にできるようになると、例えば「こいつ、本当に仕事が遅くてストレスだな」などと思っていたとしても、「彼はとても仕事が丁寧なんだな」とか「慎重・正確にやってくれているんだな」というふうに、マイナスから、プラスに考えられるようになります。
褒めすぎは『褒められ依存症』を生む
褒めることは効果的ですが、褒められすぎると『褒められ依存症』になる可能性あります。
褒められ依存症に陥ると、自分の本来の目標や志向よりも、他人からの称賛を得ることが優先されるようになります。
様々な状況で、自身の独自の思考や信念よりも、あくまで他者からの賞賛を得る(褒められること)が判断の基準となり、その結果、褒められること自体が目的となってしまいます。
なので、褒めすぎには注意が必要で、適度に褒めるようにしましょう!
⚫︎まとめ
この記事では、褒めることが苦手な人々の心理を探り、その克服方法と褒めることのメリットについて考察してきました。
褒めることは、関係性を深め、ポジティブな雰囲気を生み出すとても重要なスキルです。
ご紹介した、褒め上手になる方法を実践してみてください!
ですが、むやみに褒めすぎることは『褒められ依存症』を生むので注意しておきましょう。
褒めることが周りにもたらす好影響を実感しながら、少しずつ褒める習慣を身につけてみてください。
褒め言葉が、あなたと周りの人々をより豊かな人間関係に導いてくれることでしょう。