マンチカンを飼うのは大変！？飼育方法と注意点について！性格と特徴は？

⚫︎マンチカンの歴史

マンチカンは猫種の中でも比較的新しい種類になります。

この猫種の誕生はまさに奇跡です！

ふつう猫種の誕生は、その地域の土着猫と海外から持ち込まれた猫との交配で新しい種類が誕生するケースがほとんどです。

ですが、この種類は実は『突然変異』で生まれた猫種なんです。

最初に発見されたのは、約７０年前の１９９４年にイギリスで、ジョーンズ博士という方がたまたま短足の猫を見つけたそうです。

ただ、その後、第二次世界大戦で一時期姿を消してしまったそうですが、１９５０年以降は各国で短足猫の報告が上がってたそうです。

この種類の原産国は一応最初に発見されたイギリスとなっていますが、まだまだ解明されていないことも多いです。

１９８０年頃には出産した子猫のうち半分が短足で生まれて、マンチカンの歴史が一歩前進します。

実はこの頃のマンチカンはまだ猫種という概念はなく、突然変異の猫として野良猫扱いされていたようです。

その後は本格的に足の短い個体を健康に残すために、『異種交配』といって、猫の突然変異の種類には多い方法なのですが、足の短い同士で子供を残してしまうと血が濃くなってしまって、病気のリスクが上がってしまいます。

そこで、マンチカンの場合足の短い子と足の長い他の種類と掛け合わせて、血が濃くなるのを防ぎながら、健全に残していったのです。

実はこれは、今でも受け継がれていて、マンチカンは基本、

足の短い子同士の交配は奇形や遺伝疾患のリスクが高くなってしまうのでタブーとされています。

マンチカンの名前の由来は、そのヨチヨチよ歩く可愛らしい姿が『オズの魔法使い』に登場する小人を連想させることから『子供』や『小さい』という意味の『マンチキン』からその名称になったと言われています。

⚫︎マンチカンの性格

マンチカン猫はその独自の外見とともに、魅力的な性格特徴を持っています。

以下に、マンチカンの性格に関する大きな3つの特徴を詳しく紹介します。

１、穏やかで優しい

マンチカンの性格の特徴は、その穏やかさです。

多くのマンチカンはおとなしい性格を持っており、穏やかで温和です。

この性格のため、他の猫や別の動物種と一緒に暮らす場合にも、問題が少なく、共存することができます。

そのため、複数のペットを飼っている家庭にも適しています。

２、好奇心旺盛

マンチカンは好奇心旺盛な性格を持つことがよくあります。

この好奇心は子猫の時期には顕著であるとされていますが、成猫になっても衰えず、おもちゃや新しい物に興味を示し、元気に走り回ることが多いです。

探求心旺盛で、日常のさまざまな出来事に興味津々です。

３、人懐っこい

マンチカンは人に対して非常に人懐っこくて、慣れやすい性格を持っています。

一般的に、猫は警戒心が強く、知らない人に対して警戒心を示すことがあります。

しかし、マンチカンは初対面の人にもなつくことが多いため、親しい家族以外の人に対しても友好的で親しみやすい性格です。

これらの性格により、マンチカンは多くの人から愛されています。

そのかわいらしい外見と組み合わさった、性格の魅力を十分に楽しむことができるでしょう！

⚫︎マンチカンの特徴

マンチカン猫はその独自の特徴的な外見の魅力を持っています。

ここでは、マンチカン猫の特徴について詳しく説明します。

足の長さ

マンチカン猫の最も顕著な特徴はその短い足です。この特徴は犬のダックスフンドやコーギーに似ており、短足猫として広く知られています。

短い足にもかかわらず、筋肉が発達しており、そのジャンプ力は他の猫種と比べて遜色ありません。

短い足を活かして小回りを利かせて走る様子は、非常に愛らしく、多くの人を魅了しています。

しかし短い足で有名なマンチカンですが、短足の猫同士のかけ合わせは子猫が死産する可能性が高く、通常は短足マンチカンと通常の足長の猫との交配が行われます。

その結果、短足猫、通常の足の猫、そして中間の「中足」を持つマンチカンが誕生します。

つまり、3タイプの足の長さのマンチカンがいるというわけです。

被毛の特徴と毛色

マンチカンの被毛にも多くのバリエーションがあり、毛色や柄が異なります。

毛色はクリーム、白、黒、茶色などがあり、時には複数の色が混在することもあります。

この多様性により、個々のマンチカンは独自の毛色と柄を持ち、見た目の魅力を高めています。

また、マンチカンは長毛種と短毛種が存在し、毛の長さにもバリエーションがあります。

瞳の色

マンチカンの瞳の色も多彩で、アンバー（黄色みを帯びた茶色）、グリーン（青緑）、ヘーゼル（若干茶色がかった緑）などが一般的です。

また、オッドアイと呼ばれる片方の瞳が異なる色を持つマンチカンも珍しく見られます。

大きさと体重

マンチカンの成猫の体重は通常、5〜9ポンド（約2〜4キログラム）で、一般的な猫種に比べてやや小さめです。

しかし、足の長さによる個体差が大きいため、体高についてはさまざまです。

そのため、マンチカンはサイズに関しても多様性を持つ猫種と言えます。

マンチカン猫の特徴的な外見と性格により、多くの人から愛され、魅力的な猫として人気があります。

⚫︎マンチカンの4つの品種

マンチカン猫は「純血種」、「メヌエット」、「スクークム」、「キンカロー」といった4つの品種に細分化されます。

以下でそれぞれの品種を紹介します。

1. 純血種

純血種のマンチカンはアメリカをルーツとし、その短いしっぽと好奇心旺盛な性格が特徴です。

この品種は過去にさまざまな種と交配されており、その結果、毛の色のバリエーションが豊富です。

2. メヌエット

メヌエットは、ペルシャとの交配から誕生した品種です。

この品種は豪華な被毛と短い足が特徴で、その愛らしい外見が魅力です。

また、メヌエットは一般的なマンチカンと比べて警戒心が低く、特に人に懐きやすい性格を持っています。

3. スクークム

スクークムは、ラパームとの交配によって生まれた品種です。

特徴的なカーリーヘアで、抜け毛が比較的少ない体毛が特徴として挙げられます。

スクークムはその独特な被毛と活発な性格から、多くの愛好家から愛されています。

4. キンカロー

キンカローは、アメリカンカールとの交配によって誕生した品種です。

この品種はまん丸とした目と、くるっと巻かれた耳が特徴で、その明るく社交的な性格が人気です。

キンカローは他の品種との交配によって多様な特徴を持っており、個性的で魅力的な猫種として知られています。

⚫︎マンチカンの飼育の注意点

マンチカンの平均寿命

マンチカンの平均寿命は小型猫種にしては少し短めで、約１３年〜１５年といわれています。

通常小型猫種であれば、１５年以上はあっても良いところですが、マンチカンの最大の特徴でもある足の短さももしかしたら寿命に関係しているのかもしれません。

気をつけたい病気について

やはり目に付くのはこの特徴的な短足ですよね。

この短足のせいでダックスフンドのように足腰に負担が掛かるというのは、実はほとんどないと言われています。

では短足の何が病気の原因になってしまうのかというと、この種類は運動不足や極端に肥満体型になってしまうと、糖尿病や心臓に負担がかかってしまう可能性があるといわれています。

そしてこれは遺伝子病（生まれつきの病気や遺伝子疾患）に関係してくるところですが、この種類は『異種交配』で成り立っている種類なので、短足同士の親から生まれた子供は、結構な割合で遺伝子病を発症してしまったり、

中には突然原因不明で亡くなってしまう、、なんてケースも報告されているそうです。

マンチカンに関しては、特に両親のチェックや飼育環境を確認してからお迎えすることをオススメします。

飼育の注意点

とにかく運動量は必要だけど、穏やかな性格を持っているマンチカンは遊んでくれる時と遊んでくれない時の差が激しい種類なので、

適度に運動ができる環境を整えてあげるのが一番です。

特にお留守番をさせるときは１日ぐーたらしてしまうので、1人でも遊べるおもちゃを用意してあげると安心です。

あとは、先程ダックスより足腰に負担はかかりにくいといいましたが、まず先に別の場所、心臓や糖尿病のように内部から負担が掛かってしまうというだけで、

他の猫種に比べると、やはりヘルニアや関節の病気は多い種類になります。

例えば、階段の上り下りや天井まであるタイプのキャットタワーは極力控えてもらった方が良いかもしれません。

ご自宅の準備も、お迎え前にしっかりとチェックが必要です。

もしすでに、マンチカンを飼っている方は再度確認してあげて下さい！

⚫︎まとめ