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人の話を素直に受け入れられない!反発したくなる心理とは?心理的リアクタンス

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たかし

会社の部下にアドバイスしているのに、なかなか聞き入れてくれないよ、、

ねお

人は反発したくなるのに理由があるんだよ!

たかし

そうなの!?どうすれば受け入れてくれるようになるんだろう??

ねお

今回は人の話を素直に受け入れられない!反発したくなる心理とは?心理的リアクタンスについて紹介するね!

日常生活において、コミュニケーションは不可欠な要素ですが、他人から注意や指摘をされるとついつい、「いや」、「だって」「でも」等、反発してしまうことが少なからず誰でもあると思います。

仕事においても、指示をしたのに相手が対応してくれない、相手の反応が悪い、あるいは、対応しようとした時に人から指示をされて「やろうと思ってたのに!」とやる気が無くなった、そういった経験はありませんか?

この抵抗感や反発心理は、「心理的リアクタンス」と呼ばれています。

本記事では、なぜ他人の言葉に素直になれないのか、そして心理的リアクタンスがどのような心理事象なのか?人を動かす伝え方のコツついて深堀りしていきます。

意見を受け入れることが難しいことですが、相手の潜む心の動きを理解することで、より良いコミュニケーションを築く手助けになることでしょう!

目次

⚫︎話を聞き入れない人は自己中なのか?

ねお

相手の考えに反発してsしまうおは自然の感情なんだ!

人は誰しも自分の考えや意見と違うことを言われたり、思いもよらない指摘をされたりすると、『えっ』と納得がいかない気持ちになります。

これまでの自分の経験や考え方そのものを否定された気持ちになり、場合によっては攻撃されたと感じて、嫌な気持ちになったりすることもあります。

さらに、自分と違う意見を持つ人に対して『それは間違ってる』と反論したくなったり、自分の正しさを証明したくなることもあるかもしれません。

間違いを認めることが恥ずかしい、と思ってしまうこともありますよね?

これは誰もが経験する自然な感情です。

ですが、あるタイミングでは人の意見を聞き入れなかった人でも、別のタイミングであったり、別の場所では人からのアドバイスを聞いて『なるほど!』と納得することもあれば、素直に聞き入れられる場合もあるはずです。

私たち人間は、自分とは違う考え方や異なる価値観に出会った時に、素直に『YES』と聞き入れられる場合と、そうでない『NO』の場合があるのです。

いつも自己中なワケではありません。

要するに、私たちが誰かの話を聞き入れられない時というのは、聞けない理由や受け入れられない理由があるのです。

  • この人の言うことは聞かない
  • この内容に関しては受け入れられない
  • 譲れない思いがある
  • 今は聞き入れられない
  • そんな言い方では聞くことができない
  • 優しく言ってほしい

このように、素直に聞けない相手、受け入れられない内容、受け入れられないタイミングなど様々なパターンがあることが分かります。

では、人が話を素直に受け入れられない心理について、さらに深掘りしていきます!

⚫︎人の話を素直に受け入れられない!反発したくなる心理とは?

ねお

反発したくなる心理とは?それは心理的リアクタンスだ!

私たちが他人の意見やアドバイスを聞こうとしない心理として知っておいて欲しいことがあります。

それは、心理的リアクタンスです。

心理的リアクタンス

リアクタンスとは、反発という意味です。

心理的リアクタンス(Psychological reactance)は、1966年アメリカの心理学者であるジャック・ブレームによって提唱された心理学の理論です。

この理論によれば、人は自分が自由に選択できると感じている状況において、制限や強制を経験すると、抵抗や反発感情が生じるとされています。

人は自分の意志を尊重されることを重要視し、それが侵害されると、自己主張や反抗の行動が起こりやすくなります。

心理的リアクタンスとは、簡単にいうと心の反発です。

『人間には自分がやることは自分で決めたい』という欲求があるといわれていて、強制されることを嫌がり、無意識のうちに抵抗しようとする特徴があります。

例えば『勉強しなさい』と言われれば言われるほど、勉強したくなくなったり、恋愛であんなに悩んでいたはずなのに『そんな彼氏なら別れた方がいいよ』というアドバイスを聞くと『でも実は優しいところもあって…』と彼を擁護したくなったりします。

出典 https://www.unprinted.design/articles/psychological-reactance/

unprintedより

あなたもそんな経験はないでしょうか?

これらはすべて、自分の行動や決断の自由を奪われることによる心の反発、心理的リアクタンスが働いていたワケです。

心理的リアクタンスの興味深い特徴としては、例えそれが自分にとってプラスになる内容だったとしても、

  • 決めつけ
  • 押し付け
  • 禁止
  • 強制

など、自由を奪うような伝え方をした時点で無意識下の反発が起こってしまうという点です。

良かれと思って伝えたアドバイスも相手の成長を思った指摘も相手の自由を奪った時点で逆効果なんです。

上司からの指示に従わない部下、先輩からのアドバイスを聞き入れない後輩、友人や後輩、家族からの意見を受け入れない人、親の言うことを聞かない子供、彼らは自己中心的で自分勝手なあまのじゃくではないのかもしれません。

心理的リアクタンスを起こさせる伝え方にも原因があるのかもしれません。

⚫︎心理的リアクタンスとカリギュラ効果の違い

ねお

似たような心理事象にカリギュラ効果があるよね!

心理的リアクタンスと似ている心理事象に『カリギュラ効果』があります。

よく聞く心理事象なので、皆さんも一度は耳にしたことがあるかと思います。

『カリギュラ効果』とは、禁止や制限をされることで、興味や関心が湧き、衝動に駆られる心理作用のことです。

この2つの心理事象の違いは、『強制の有無』があるかないかです。

心理的リアクタンスは強制された行動に対して反発しようとしますが、カリギュラ効果は制限や行動に強制がないというのが異なるポイントとなります。

⚫︎人を動かす伝え方のコツ

ねお

心理的リアクタンスを起こさせない、人を動かす伝え方のコツについて紹介するね!

そもそも心理的リアクタンスとは、私たちが誰しも持っている『自由を奪われたくない』『自分の行動は自分で決めたい』という心理から起こる現象です。

この心理的リアクタンスを知らないまま過ごしていると、身近にいる人からもらったアドバイスに対して反射的に抵抗してしまったり、かたや自分は他の人に強引な説得や制限をしてしまって反発されてしまうという絶望的な状況に陥ってしまいます。

この積み重ねが、職場の人間関係や夫婦関係、親子関係、恋人関係、友達関係、ありとあらゆる人間関係を脅かしていくのです。

しかし、裏を返せば心理的リアクタンスを起こさせない関わり、つまり『相手の自由を奪わず』『相手の行動は相手に決めさせる』関わりを徹底すれば、仕事やプライバーとでの人間関係をスムーズに進めるのにとても役に立ちます。

とはいえ、時には部下にミスをしていたなどの、耳のいたいことを指摘しなければいけない時もあるでしょう。

困っている友人に相談されたなら、あれやこれやとアドバイスしたくなるかもしれません。

親からしたら、自分の子供に対して一言、言いたくなるなんて日常茶飯事かと思います。

相手の行動を全て相手に決めさせていたら、間違った方向に進んでしまいそうと思う気持ちも分かります。

そんな時のためにも、心理的リアクタンスを起こさせない、人を動かす伝え方のコツを身につけておきましょう!

ナッジ(行動デザイン)

ナッジとは、望ましい行動をするように誘導するテクニックのことです。

ナッジにはたくさん、テクニックの種類があります。

また、ナッジは人の行動を変えるということが研究によって確認されています。

その中でも行動デザインとは、望む行動を取れるように環境を整えるテクニックです。
実践するには、良いものは手間を減らし、悪いものには手間を増やしましょう。

人はエネルギーを節約する傾向があります。物理的・精神的にラクできるものを選ぶのです。

業務の改善を提案する際に、どちらの方が意見が通りやすくなるでしょうか?

1.賛成の人は手を上げてください
2.反対の人は手を上げてください

答えは2になります。

最初は手を下ろした状態ですので、手をあげるには労力がかかります。

手を下ろしたままであれば、そのままでいいので楽ですよね。

このように、望ましい行動が取りやすくなるように環境を整えてください。
相手の行動が望ましいものに変化します。

ポジティブラベリング

ポジティブラベリングは、相手に良い印象を与え、望ましい方向へ導く手法です。

例えば、「努力家」「面白い人」といった望ましい特徴を強調することで、相手の意識を肯定的な方向に誘導します。

しかし、ラベリングは良い方向だけでなく、悪い方向にも影響を与える可能性があります。

例えば、「口下手」「不器用」といったネガティブなラベリングは、本人の自己評価や行動に影響を与えることがあります。

他人から話すのが下手だと言われれば、「自分は口下手だ」と思い込んでしまい、コミュニケーションを避ける傾向が生まれ、結果的に口下手になってしまう可能性があります。

ポジティブラベリングを効果的に行うには、相手の特徴や行動を注意深く観察し、本心から褒めることが重要です。

過度な褒め言葉や大げさな表現は相手にバレる可能性があり、逆効果となることが研究で示されています。

相手が自覚しやすいポジティブな特徴に焦点を当て、その点を認めることで、相手は自信を深め、良い方向に成長していくことが期待できます。

重要なのは、結果よりも、努力や過程を褒めることです。

相手が積極的に取り組んだり、成長した点を具体的に指摘することで、より深い影響を与えることができます。

対等な立場で、あくまで提案や説明にとどめる

『〜しなさい!』『〜するな!』という指示や命令、禁止ではなく、

『〜するのはどうだろう?』『なぜなら…』と対等な立場で、あくまで提案や説明にとどめることで、相手に選択の自由や決定の自由を与えることができます。

相手は自らの意思で決断するため、心理的リアクタンスが発生しません。

誰かに何かを伝える、アドバイスをするというのは本当に大変です。

『何で伝わらないの?』『もう少し期待通りの反応をしてくれたらいいのに…』とモヤモヤすることがあるかもしれません。

ただ、ここまで解説したように人が言うことを聞きたがらないのには理由があったのです。

例え正しいことだったとしても、伝え方一つで本能的に反発してしまう心理的リアクタンスという現象を把握した上で、少し言い方や、切り口を変えてみるだけで、雲行きは晴れるはずです。

⚫︎まとめ

他人の意見や提案に対して素直に受け入れることが難しくなるのには、心理的な事象、つまり心理的リアクタンスが存在します。

自分の行動や決断の自由を奪われることによる心の反発、心理的リアクタンスが働いていたワケです。

この心理的リアクタンスを知らないまま過ごしていると、

身近にいる人からもらったアドバイスに対して反射的に抵抗してしまったり、かたや自分は他の人に強引な説得や制限をしてしまって反発されてしまうという絶望的な状況に陥ってしまいます。

心理的リアクタンスを知るだけでも、無理に説得しようとすることは無くなるかと思います。

そして、今回ご紹介した人を動かす伝え方のコツを実践してみてください!

目の前の人とのコミュニケーションにおいても受け手の印象は変わります。

お互い気持ちの良いコミュニケーションとして、豊かな人間関係を築く手助けとなることでしょう。

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