職場に、絶妙にタイミングの悪い人がいる。
別に、悪い人ではない。
むしろ、普通に話している分には、何の問題もない。
ただ、一つだけ気になることがある。
とにかく、間が悪いのだ。
今じゃない。
なぜ、今なのだ。
もう少し早くてもよかった。
もう少し遅くてもよかった。
それなのに、なぜか絶妙に都合の悪い瞬間を選んでしまう。
しかも、本人に悪気はない。
それどころか、タイミングを考えているようにも見える。
相手の様子を伺い、慎重に行動している。
にもかかわらず、結果は最悪である。
僕には不思議で仕方がない。
なぜ、あれほどタイミングを伺っているのに、見事に間違えることができるのだろう。
もはや、一つの才能ではないだろうか。
ただし、できれば発揮してほしくない才能である。
今回は、そんなタイミングが悪い人の特徴や心理、そして、なぜ周囲の人間がイライラしてしまうのかについて考えてみたい。
ロッカーで着替え終わった瞬間に話しかけてくる人
仕事が終わった。
ようやく帰れる。
僕はロッカーへ向かい、着替えを始める。
仕事着を脱ぎ、私服に着替える。
荷物をまとめ、鞄を持つ。
よし。
帰ろう。
あとはロッカーを出て、家に帰るだけだ。
そのときだった。
「あ、そういえばな!」
……。
今か?
僕は思わず心の中でつぶやいた。
なぜ、今なのだ。
さっきまで時間はあったではないか。
仕事中でもよかった。
着替えている途中でもよかった。
何なら、ロッカーに入ってきた瞬間でもよかった。
しかし、なぜか僕が着替えを終え、鞄を持ち、帰ろうとした瞬間に話しかけてくる。
何というタイミングだ。
しかも、こういうときに限って、話が長い。
「あのな、この前こんなことがあって……」
始まった。
僕は鞄を持ったまま、立ち尽くしている。
もう帰る準備は完璧だ。
あとは歩くだけなのである。
しかし、歩けない。
相手が話し始めてしまったからだ。
僕は適当に相づちを打つ。
「へえ、そうなんですね」
「なるほど」
「それは大変ですね」
心の中では、別のことを考えている。
帰りたい。
とにかく帰りたい。
しかし、話は終わらない。
なぜだ。
なぜ、僕はロッカーの出口で足止めされているのだ。
もしかすると、この人は僕の帰宅を阻止するために配置された門番なのだろうか。
だとすれば、実に優秀である。
僕は完全に足止めされている。
ただ、一つだけ言わせてほしい。
僕は、ここを通らなければ帰れないのだ。
通してくれ。
頼む。
僕は帰りたい。
それにしても、なぜこういう人は、よりによって帰宅する瞬間を選ぶのだろう。
鞄を持っている。
着替えも終わっている。
出口へ向かっている。
これ以上、何をすれば帰宅する意思が伝わるのだろうか。
「今から帰宅します」と書かれた看板でも首から下げればいいのだろうか。
いや、それでも話しかけてきそうな気がする。
「お、帰るんか! そういえばな!」
もう駄目だ。
第三者として見ていても、タイミングが悪い
しかし、僕が不思議に思うのは、自分が話しかけられるときだけではない。
第三者として見ていても、明らかにタイミングが悪い人がいるのだ。
これが、なかなか興味深い。
ある人が、別の人に話しかけようとしている。
どうやら、何か用事があるらしい。
しかし、相手は仕事をしている。
忙しそうだ。
だから、その人は少し離れた場所で待っている。
なるほど。
相手の状況を考えているのだろう。
いい判断だ。
僕は、その様子を眺めている。
相手は作業を続けている。
その人は、まだ待っている。
しばらくすると、相手の手が止まった。
作業が一区切りついたようだ。
よし。
今だ。
話しかけるなら、今しかない。
しかし、その人は動かない。
……。
なぜだ。
今だろう。
どう考えても、今だ。
僕は心の中で応援する。
行け。
今なら大丈夫だ。
早く行くんだ。
しかし、動かない。
何をしているのだ。
せっかくのチャンスではないか。
そのうち、相手が再び仕事を始めた。
ああ。
残念だ。
絶好の機会を逃してしまった。
仕方がない。
次のタイミングを待とう。
そう思った、そのときだった。
彼が動いた。
……。
待て。
おい! 今じゃない!
なぜだ。
なぜ、さっき行かなかったのだ。
あれだけ時間があったではないか。
相手は、もう仕事を再開している。
今から集中しようとしている。
どう考えても、さっきの方がよかった。
しかし、彼は満を持して近づいていく。
そして、声をかけた。
「ちょっといいですか?」
いや、よくない。
どう考えても、今ではない。
僕は第三者である。
直接、何かをされたわけではない。
それなのに、なぜかイライラしている。
あれだけタイミングを伺って、なぜ最悪の瞬間を選べるのだ。
もはや、見事である。
ここまでくると、逆に感心してしまう。
タイミングを考えていないのなら、まだ分かる。
しかし、彼は考えていた。
慎重に、慎重に、機会を伺っていた。
そして、最も都合の悪い瞬間に行動したのである。
僕には、どうしても理解できない。
彼の中では、いったい何が起こっていたのだろう。
タイミングが悪い人の特徴とは?
では、タイミングが悪い人には、どのような特徴があるのだろう。
もちろん、すべての人に当てはまるわけではない。
また、たまたま間が悪くなることは誰にでもある。
それでも、繰り返し同じような場面に遭遇すると、いくつか共通する傾向が見えてくる。
① 相手の現在の状況しか見ていない
まず考えられるのは、相手の状況を十分に把握できていないことだ。
例えば、相手が仕事をしている。
忙しそうだ。
だから、話しかけない。
ここまではいい。
しかし、相手が手を止めた。
その瞬間に、話しかければいいとは限らない。
次に何をするのか。
休憩に入るのか。
別の作業を始めるのか。
帰宅するのか。
そこまで考える必要がある。
つまり、タイミングを判断するには、現在だけではなく、少し先の状況を予測することも大切なのだ。
ところが、間の悪い人は、今見えていることだけで判断しているのかもしれない。
相手が立ち上がった。
よし、仕事が終わった。
話しかけよう。
しかし、相手は帰宅するために立ち上がったのだ。
僕からすれば、明らかである。
鞄を持っている。
上着も着ている。
出口に向かっている。
もう帰るのだ。
それなのに、なぜ話しかける。
相手の動きを見ているのに、その動きの意味を理解していないのではないだろうか。
ここに、タイミングの悪さが生まれる一つの原因がある気がする。
② 話しかけること自体が目的になっている
二つ目は、話しかけることに意識が集中しすぎている可能性だ。
例えば、誰かに伝えたいことがある。
何としても、今日中に話したい。
その気持ちが強くなると、頭の中はそのことでいっぱいになる。
いつ話しかけよう。
どう切り出そう。
何と言おう。
そんなことばかり考えているうちに、相手の状況が見えなくなってしまう。
本来、目的は用件を伝えることだ。
しかし、いつの間にか、話しかけること自体が目的になっている。
だから、相手が忙しそうでも、帰ろうとしていても、とにかく話しかけてしまう。
ここで僕は思う。
いや、話しかけることが目的ではないだろう。
大切なのは、相手にきちんと話を聞いてもらうことではないのか。
相手が忙しいときに話しかけても、十分に聞いてもらえないかもしれない。
それなら、少し待った方がいい。
しかし、本人はもう待てない。
今だ。
行こう。
そう決意してしまう。
そして、結果的に間が悪くなる。
何とも不思議な話である。
③ 一度決めたら、途中で止まれない
三つ目は、行動を途中で修正するのが苦手という特徴だ。
例えば、相手に話しかけようと決めた。
よし。
今から行こう。
ところが、その瞬間、相手が別の仕事を始めた。
普通なら、ここで考え直す。
あ、今はやめておこう。
しかし、間の悪い人は、そのまま進んでしまうことがある。
一度、話しかけると決めたからだ。
もしかすると、本人の中では、すでに会話が始まっているのかもしれない。
頭の中で、最初のセリフまで準備している。
「ちょっといいですか?」
あとは、それを口に出すだけだ。
ここまで準備したのだから、もう止まれない。
しかし、僕は言いたい。
止まってくれ。まだ間に合う。
相手は、今まさに仕事を始めようとしている。
その様子を見れば分かるではないか。
しかし、彼は進む。
一歩。
また一歩。
そして、話しかける。
「あの、ちょっと……」
ああ。
間に合わなかった。
僕は、少し離れた場所から、その光景を眺めている。
まるで、事故が起こる瞬間を見ているような気分だ。
いや、事故ではない。
ただの会話である。
しかし、僕の心の中では、何かが衝突している。
④ 相手の時間を軽く考えている
四つ目は、相手の時間に対する意識が薄いという可能性だ。
例えば、仕事が終わった人に話しかける。
本人にとっては、ほんの数分の会話かもしれない。
しかし、相手にとっては、ようやく帰れる瞬間なのだ。
一刻も早く帰りたい人もいる。
電車の時間を気にしている人もいる。
帰宅後に予定がある人もいる。
そんな事情は、外からは分からない。
だからこそ、配慮が必要なのだと思う。
もちろん、緊急の用件なら仕方がない。
今すぐ伝えなければならないこともある。
しかし、急ぎでもない雑談なら、別の機会でよくないだろうか。
僕は思う。
あなたにとっての五分と、僕にとっての五分は、同じ五分ではない。
時計の上では同じだ。
しかし、その価値は違う。
仕事が終わった直後の五分。
帰宅する直前の五分。
ようやく休憩できたときの五分。
そうした時間には、特別な価値がある。
僕の帰宅直前の五分を、そんなに気軽に奪わないでいただきたい。
⑤ 慎重すぎて、絶好の機会を逃してしまう
そして、今回の職場の人に最も当てはまりそうなのが、これだ。
慎重すぎる。
とにかく、タイミングを伺う。
相手が忙しそうなら待つ。
何かをしていれば待つ。
話しかける機会を探している。
しかし、いざ絶好のタイミングが訪れても、動けない。
本当に今でいいのだろうか。
もう少し待った方がいいのではないか。
そんなことを考えているうちに、機会を逃してしまう。
そして、ようやく決心した頃には、状況が変わっている。
これが、何とも厄介なのだ。
本人は、相手のことを考えているつもりなのかもしれない。
しかし、結果として、最も都合の悪い瞬間に話しかけてしまう。
僕は第三者として、その一部始終を見ている。
今だ。
行け。
まだ大丈夫だ。
いや、もう遅い。
待て。
待つんだ。
おい、だから今じゃない!
心の中が忙しい。
僕は何もしていない。
ただ見ているだけなのに、妙に疲れるのである。
なぜタイミングが悪い人にイライラするのか
では、なぜ僕たちは、タイミングが悪い人にイライラするのだろう。
単純に、邪魔されるからだろうか。
もちろん、それもある。
しかし、僕の場合は、それだけではない気がする。
① 「見れば分かるだろう」と思ってしまうから
まず、大きいのはこれだ。
相手の状況を見れば、今話しかけるべきではないことくらい分かるだろう。
そう思ってしまう。
例えば、僕がロッカーで着替えを終えたとする。
鞄を持つ。
出口に向かう。
どう考えても、帰宅するところだ。
それなのに、話しかけてくる。
なぜだ。
なぜ、分からない。
僕は、これから何をしようとしているように見えるのだろう。
まさか、鞄を持ってロッカーの中を散歩するつもりだと思っているのか。
そんなわけがない。
帰るのだ。
誰がどう見ても、帰ろうとしている。
それなのに、話しかけてくる。
この「分かるはずなのに、分かってもらえない」という感覚が、イライラにつながるのかもしれない。
ただし、ここには注意点もある。
自分にとって明らかなことが、相手にも明らかとは限らない。
僕が帰りたいと思っていることは、僕には分かる。
しかし、相手はそこまで深く考えていないのかもしれない。
それでも、思ってしまう。
いや、さすがに分かるだろう。
② 行動を中断させられるから
二つ目は、自分の行動を中断させられることだ。
人は、何かをしている途中で邪魔されると、ストレスを感じることがある。
集中して仕事をしている。
ようやく考えがまとまってきた。
あと少しで終わる。
そんなときに、話しかけられる。
すると、意識が別の方向へ向いてしまう。
会話が終わったあと、再び集中するまでに時間がかかることもある。
これは、仕事だけではない。
帰宅するときも同じだ。
着替えを終える。
荷物を持つ。
帰ろうとする。
頭の中では、もう帰宅に向けて動き始めている。
ところが、突然話しかけられる。
行動が止まる。
僕の気持ちは、すでにロッカーの外にいる。
しかし、身体だけが取り残されている。
心は帰宅しているのに、肉体が帰宅できない。
何とも不思議な状態である。
③ 相手の都合を優先されているように感じるから
三つ目は、自分の都合を考えてもらえていないと感じることだ。
相手は、今話したい。
だから、話しかける。
しかし、こちらは今話したくない。
それなのに、相手の都合で会話が始まってしまう。
もちろん、会話とはそういうものでもある。
すべての会話が、完璧なタイミングで始まるわけではない。
しかし、毎回のように都合の悪い瞬間を選ばれると、どうしても思ってしまう。
少しは、こちらのことも考えてくれないだろうか。
特に、急ぎでもない話ならなおさらだ。
明日でもいい。
少し後でもいい。
別の機会でもいい。
それなのに、なぜ今なのだ。
この疑問が積み重なると、相手へのイライラも強くなるのだろう。
本当にその人は、いつもタイミングが悪いのか
ただし、ここで一つ考えておきたいことがある。
その人は、本当にいつもタイミングが悪いのだろうか。
もしかすると、僕がそう感じているだけかもしれない。
人間は、印象に残った出来事を強く覚えている。
普通のタイミングで話しかけられたときは、特に何も思わない。
自然に会話が始まり、自然に終わる。
だから、記憶にも残りにくい。
しかし、帰ろうとした瞬間に話しかけられたらどうだろう。
強く印象に残る。
またか。
また、この人か。
そして、次に同じことが起こると、ますます印象が強くなる。
結果として、「この人はいつもタイミングが悪い」と感じてしまう可能性がある。
心理学では、自分の考えに合う情報を集めやすくなる傾向を、確証バイアスと呼ぶ。
一度「タイミングが悪い人だ」と思うと、その印象を裏づける出来事ばかりに目が向くこともある。
だから、僕の評価が完全に正しいとは限らない。
ここは、冷静に考えたいところだ。
ただし。
ただし、である。
それにしても、タイミングが悪い。
あのロッカーでの出来事を思い出してほしい。
着替えを終えた。
鞄を持った。
帰ろうとした。
その瞬間に話しかけてきた。
これを、どう説明すればいいのだ。
偶然か。
たまたまか。
そうなのかもしれない。
しかし、あまりにも見事ではないか。
もはや、偶然を超えた何かを感じてしまう。
タイミングが悪い人への対処法
では、こうした人には、どう対応すればいいのだろう。
毎回イライラしていても、疲れてしまう。
相手に悪気がない場合もある。
できれば、関係を悪くせずに対応したい。
① 今は話せないことをはっきり伝える
まずは、今話せないことを伝える方法だ。
「すみません、今から帰るので、また明日お願いします」
「今、作業中なので、あとでいいですか?」
これだけでも、相手に状況が伝わる。
こちらが何も言わずに付き合っていると、相手は問題がないと思ってしまうかもしれない。
だから、必要なときは言葉にする。
別に、怒る必要はない。
ただ、自分の都合を伝えればいい。
② 話しかけてほしいタイミングを示す
次に、具体的な時間を伝える方法だ。
「この作業が終わったら聞きますね」
「あと五分くらい待ってもらえますか?」
こうすれば、相手も判断しやすい。
タイミングを読むことが苦手な人に、すべてを察してもらおうとするのは難しい場合もある。
それなら、こちらから伝えてしまった方が早い。
ただし、急ぎの用件なら別だ。
重要な連絡まで後回しにしてしまわないように、内容に応じて判断したい。
③ 必要以上に付き合わない
そして、最も大切なのは、無理に付き合い続けないことだと思う。
特に、帰宅する直前。
こちらはもう帰る準備を終えている。
そんなときに、長い雑談が始まったらどうするか。
「すみません、もう帰るので!」
そう伝えて帰ればいい。
何も悪いことではない。
もちろん、相手との関係性は考えたい。
しかし、毎回自分の時間を犠牲にする必要もない。
僕は、これから帰宅するのだ。
その意思を、もっと大切にしてもいいのかもしれない。
④ 第三者なら、無理に介入しない
そして、第三者として見ている場合。
これは少し難しい。
相手がタイミングを伺っている。
しかし、どう考えても間違っている。
僕は心の中で叫ぶ。
今だ。
行け。
いや、待て。
今じゃない。
しかし、僕は第三者である。
直接関係していないのなら、わざわざ口を出す必要はないだろう。
必要があれば、助け舟を出すこともできる。
しかし、基本的には見守るしかない。
何とも歯がゆい。
まるで、スポーツの試合を観戦しているようだ。
選手は必死に考えている。
しかし、観客には別の景色が見えている。
僕は心の中で叫ぶ。
そこじゃない! 今じゃない!
ところが、声は届かない。
そして、また絶妙に間の悪い会話が始まるのである。
タイミングが悪い人は、悪い人なのか
ここまで、タイミングが悪い人について考えてきた。
正直、僕はイライラする。
特に、帰ろうとした瞬間に話しかけられると、なかなかつらい。
しかし、だからといって、相手が悪い人間だとは限らない。
むしろ、相手のことを考えようとしている人もいるのだろう。
慎重にタイミングを伺う。
忙しそうだから待つ。
今なら大丈夫だろうかと考える。
そして、ようやく話しかける。
ただ、その判断が少しずれている。
本人としては、十分に配慮しているつもりなのかもしれない。
そう考えると、少し見方が変わる。
タイミングが悪い人は、必ずしも空気を読もうとしていないわけではない。
空気を読もうとしているのに、読み間違えてしまう人もいるのだ。
ここが、今回の考察で最も興味深かった部分である。
ただし、だからといって、こちらが毎回我慢しなければならないわけではない。
相手を理解することと、自分の時間を守ることは別だ。
お互いに、少しずつ配慮できればいい。
そして、僕自身も気をつけたい。
もしかすると、僕だって誰かにとってはタイミングの悪い人間かもしれない。
自分では完璧なタイミングだと思っていても、相手は困っている可能性がある。
そう考えると、他人のことばかり批判している場合ではないのかもしれない。
おわりに|おい、今じゃない
タイミングとは、不思議なものだ。
早すぎてもいけない。
遅すぎてもいけない。
相手の状況を見て、適切な瞬間を選ばなければならない。
しかし、それが難しい。
特に、慎重に考えすぎる人ほど、絶好の機会を逃してしまうこともあるのだろう。
今回、僕はタイミングが悪い人の心理について考えた。
なぜ間が悪くなるのか。
どのような特徴があるのか。
どうすれば、うまく対応できるのか。
少しは理解できた気がする。
そして、仕事が終わった。
僕はロッカーへ向かう。
着替えを済ませる。
荷物をまとめる。
鞄を持つ。
よし。
帰ろう。
そのときだった。
「あ、そういえばな!」
……。
僕は静かに目を閉じた。
おい。今じゃない。
